生殖補助医療(ART)
生殖補助医療(ART)とは?
体外受精や顕微授精、胚凍結、胚移植などを総称して生殖補助医療(ART)と呼びます。
ARTは一般不妊治療で妊娠が成立しない場合に適応となります。
採卵
経膣超音波下で卵巣中の発育した卵胞に針を刺し、卵子が含まれている卵胞液を吸引します。
卵胞液をプラスチックシャーレに移して顕微鏡下で観察し、卵子を確認します。
採卵時には痛みを軽減するために軽い麻酔を行います。
培養
採卵された卵を胚盤胞に成長するまで培養します。胚盤胞まで成長させることにより、良好な胚かどうかを的確に判断し移植や凍結を行うことが出来ます。当院では最終的に胚は7日目まで培養を続けることにしています。
胚盤胞の評価方法
新鮮胚移植
採卵が行われた周期に移植を行うこと。
当院では胚盤胞移植を行っているため、採卵後5日目(休診日の場合4日目)に移植を行います。オプションとして、着床に必要な胚のハッチングを補助するアシステッドハッチング(AH)処理を行うことが出来ます。移植は細いカテーテルを用いて行うのでほとんど痛みは伴いません。妊娠判定は二週間後に行います。
ただし当院では現在、一旦凍結して後日着床しやすい環境下の子宮に移植する凍結胚移植を積極的に行っています。
融解胚移植
凍結してある胚を融解して移植すること。
~融解胚移植までの流れ~
移植をご希望される周期の前周期の生理後1週間以内にご来院ください。移植予定日が決まり、着床環境を整えるために膣坐薬や貼り薬などが処方されます。移植日までに3回ほど来院していただき子宮内膜の状態を確認します。
~オプション~
オプションとしてアシステッドハッチング(AH)と高濃度ヒアルロン酸含有培養液(UTM)をご利用いただけます。