治療成績

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融解胚盤胞2個移植の成績

当院における過去10年間の融解胚盤胞移植の移植胚数別の成績です。胎嚢の確認をもって妊娠としています。

なお、当院では日本産科婦人科学会の会告(移植する胚は原則として1個、ただし35歳以上または2回以上続けて妊娠に至らない場合は2個移植が許容される)に従って移植を行っています。

 

 

グラフは融解胚盤胞による移植1回あたりの成績を示します。年齢は凍結時のものです。

移植胚数別にみると、39歳以下では差は認められず、40歳以上では2個移植の成績が高い傾向が見られました。また、2個移植における双胎妊娠率は1個移植に比べ有意に高い値となりました。

 

これを移植胚の評価別に表すと、次のグラフのようになります。

 

 

表では、胚の評価の組み合わせ別に1個移植と2個移植の成績を比較しています。

なお症例数が少ないため統計処理は行っておりません。

良は採卵後4日目もしくは5日目の3BB評価以上の良好胚盤胞、

不はCC評価以外の不良胚盤胞、

CCはCC評価の胚盤胞をそれぞれ指します。

胚盤胞の評価方法についてはこちらをご参照ください。

 

表から、不良胚盤胞やCC評価胚盤胞がある場合は、1個移植を実施するよりも2個移植(良×不、不×不、不×CC、CC×CC)を実施する方が妊娠率の向上が期待できるようです。なお、2個移植による双胎率は1個移植に比べ有意に高いため、2個移植を行なう際は双子になるリスクを十分に考慮する必要があります。

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